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ファーマウェイ定例勉強会【平成27年5月】

回の勉強会では、科研製薬(株)ご担当の方に、クレナフィン爪外用液についてご講演頂きました。

下記に詳細な内容について記載します。

 

白癬は皮膚糸状菌の感染により起こり、その罹患部位により、頭部白癬、体部白癬、股部白癬、足白癬、手白癬、爪白癬などの診断名が用いられている。爪白癬は、足白癬を治療せずに放置したために、爪の中に菌が移り発症する事が多い。

症状は爪が白く濁る、黄褐色になる、分厚くなるなどで、かゆみや痛みはないため、治療されずに放置されたままであることが多い。潜在患者数は人口の10%といわれる。

 

これまで、爪白癬治療薬は経口抗真菌薬のみであった。経口抗真菌薬による治療においては、肝障害等の副作用や、薬物相互作用が問題になることがあり、爪白癬に対して外用で有効性が期待できる治療薬が待望されていた。

 

クレナフィン爪外用液10%は、エフィナコナゾールを有効成分とする日本初の外用爪白癬治療剤である。

真菌細胞膜のエルゴステロール生合成経路上におけるラノステロールの14位メチル基の脱メチル化反応を阻害することにより、

抗真菌作用を発揮する。ケラチンとの親和性が低く、爪甲での透過性に優れているため、爪の中や下にまでしっかり浸透して効果を発揮する。

 

爪白癬の確定診断には、病巣の角質を削り取って顕微鏡で菌の有無を検査するKOH直接鏡検、検体の一部を培養することにおり、真菌の有無および菌種を同定する真菌培養検査がある。クレナフィンは直接鏡検、培養検査等に基づき、

爪白癬と確定診断された患者のみが適応となる。

 

クレナフィンは11回、爪甲およびその下の皮膚に薬剤がいきわたるよう、皮膚と爪との境界部も含め爪残体に塗布する。

刺激を感じることがあるので、皮膚についた薬液はふき取る。使用前に薬液を刷毛にしみこませるが、この際強く押さなくても、容器を下に傾けるだけで薬液が刷毛にいきわたる。塗布の際もボトルの側面を強く押さないように注意し、刷毛の摩耗を避けるため、爪に強く押し付けないように注意して塗布する。開封後は4週間が使用期限となっている。

これは刷毛の耐久性と、薬液のエタノール含有量が60%以上であり、エタノールの揮発により、薬液が濃縮される可能性を回避するために設定されている。

 

軽度から中等度遠位・即縁爪甲下爪真菌症患者において、11回、48週間塗布し、その後4週間追跡調査を行ったところ、52週目における真菌学的治癒率は55.2%であった。

 

市販後調査においては、1%未満の頻度で、爪の変色が認めれた。この変色は一過性のものであり、使用を中止すれば、元に戻る。患者自身が外見の変化を許容できるのであれば、継続使用して問題ない。次いで多い副作用は使用部位での皮膚炎であった。治療には爪が生え変わるまでの期間が必要となるため、1~1年半程かかることが多いとのこと。

 

講演会に引き続いてのフリーディスカションでは、OTC担当役員より、試買に行った際の報告、OTC販売時に注意するポイントついての解説があった。

情報更新日:2015年05月10日
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