新着情報


ファーマウェイ定例勉強会【平成27年11月】

今回の勉強会では、グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK(株))ご担当の方に、呼吸器疾患および吸入療法ついてご講演頂きました。下記に詳細な内容について記載します。

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)について

COPDは従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた、労作時の息切れや慢性の咳・痰を特徴とする疾患である。OPD治療で用いられる主な吸入薬としては下記のようなものが挙げられる。

抗コリン薬(LAMA):スピリーバ、シーブリ

β2刺激薬(LABA):オンブレス、セレベント

LAMAおよびLABAの合剤:ウルティブロ、アノーロ

ステロイド(ICS)とLABAの合剤:アドエア、シムビコート

COPD患者は息切れを避けるため、無意識のうちに活動量を低下させていることが多い。この活動性の低下は運動量の減少と体調の悪化を引き起こし、さらなる息切れをもたらしてしまう。可能な範囲で歩いて頂く等、活動性の低下を防ぐことが大切である。また、細菌やウイルスの感染を契機としてCOPが増悪し疾患の進行を速めるため、感染症予防も重要となる。

 

気管支喘息について

喘息は、気道の炎症とそれに伴う気道の狭窄が原因で起こる疾患である。喘息治療の目標としては、健常人と変わらない日常生活が送れることが挙げられており、治療目標のハードルは高くなっている。

喘息治療薬としては下記のようなものが挙げられる。

長期管理薬(発作を予防する)

ICSおよびICSとLABAの合剤:フルタイド、レルベア、アドエア

発作治療薬(発作を止める)

短時間作用型β刺激薬:メプチン、サルタノール

 

気道の狭窄に対する気管支拡張薬から気道の慢性炎症に対する抗炎症薬に治療薬の主体は推移しているが、効果が実感できる発作治療薬のみを使用すればよい、あるいは、症状があるときのみ管理薬を吸入すればよいと考えている患者さんも多く存在する。症状が改善しても気道の炎症は残存していることが多く、患者さんに長期管理薬の吸入治療を継続して頂くことの意義を理解いただき、サポートしていく事が大切である。

 

吸入指導のポイント

吸入剤は加圧定量式エアゾール剤であるpMDI製剤と吸入用散剤であるDPI製剤に大別される。

pMDI製剤吸入のポイント:

薬剤を噴霧するタイミングと吸うタイミングを同調させ、ゆっくり吸うことが重要である。同調が難しい場合はスペーサーを利用する。

DPI製剤吸入のポイント:

DPI製剤に共通するポイントは早く(強く)深く吸うということである。特にpMDI製剤からの切り替えの際にはこのポイントをしっかり伝えておく必要がある。

 

GSK(株)の代表的なDPI製剤ディバイスの吸入方法のポイントは下記のとおり。

 ディスクヘラーではロタディスク装着時にトレーを取り出せないとの問い合わせが多い。トレー側面のグリップをつまむ必要があることを確実に伝える。吸入準備の中に、ロタディスクに穴をあける操作があるが、この時に吸入器のふたを垂直になるまで立て、ディスクの上面から下面まで針が貫通していないと薬剤が吸入されるようにならないので、注意が必要である。

ディスカスやエリプタでは、使用していないのに目盛りが減ってしまっているという問い合わせが良くあるとのこと。吸入する際以外には不必要にディバイスを触らないように伝えておくことが大切である。

また、いずれのディバイスでも、薬剤セット後は薬剤がこぼれないよう、適切に保持するよう注意喚起しておく必要がある。

ICSの吸入後には副作用回避のためしっかりうがいをすることが大切である。他のLAMA、LABAでは必ずしもうがいを必要としないが、併用、切り替え時の混乱を避けるため、すべての吸入剤に対してうがいを推奨するようになってきているとのこと。

 呼吸器疾患の基本を再度確認するとともに、各種吸入ディバイスについて見本を用いて吸入のポイントをお教えいただき、非常に有意義な講演会となりました。

また、講演会に引き続いてのフリーディスカションでは、OTC担当役員より、売り場を平坦にしないことの重要性、そのためのPOPづくりのポイントについてレクチャーがありました。

情報更新日:2015年11月16日
電話:06-4308-6566
メールでのお問い合わせ