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ファーマウェイ定例勉強会【平成28年6月】

今回の勉強会では、エーザイ株式会社ご担当の方に、てんかんについてご講演いただきました。

 

てんかんとは、種々の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし、

さまざまな臨床症状及び検査所見がともなう。興奮系神経細胞の過剰興奮と抑制系神経細胞の機能不全により、神経シナプスレベルでのニューロンの過剰興奮が惹起され、てんかん発作が出現すると考えられている。

 

てんかん発作には部分発作と全般発作がある。部分発作は大脳皮質の一定部位から発生した過剰興奮により引き起こされる発作で、全般発作は皮質全体の興奮性が亢進し引き起こされる発作である。部分発作は単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作に分類され、全般発作は欠神発作、ミオクロニー発作、間代発作、強直発作、強直間代発作、脱力発作に分類される。

 

てんかんの検査は、脳波検査、画像検査、一般検査・心理検査により行われる。てんかんの治療は中心となる薬物療法、外科治療、その他の内科療法により行われる

 

てんかんの薬物治療は、部分発作においてはカルバマゼピンが、また全般発作においてはバルプロ酸が第一選択薬となり、無効な場合は第二選択薬への切り替えを行い、単剤でコントロール不良な場合は複数の抗てんかん薬の併用療法による治療が試みられる。

 

フィコンパ錠は日本で創製された新規の作用機序を有する抗てんかん薬であり、世界47ヶ国で承認されている。AMPA受容体に対して選択的かつ非競合的に結合することにより、グルタミン酸による神経の過剰興奮を直接抑制する。

他の抗てんかん薬で十分な発作抑制効果が得られない12歳以上の部分てんかん(二次性全般化発作を含む)、全般てんかんの強直間代発作に対し、併用療法により抑制効果を示した。

主な副作用としては浮動性めまい、傾眠、易刺激性が挙げられる。1日1回2mgの就寝前経口投与より開始し、その後1週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増する。維持用量は1日1回8mgであるが、本剤の代謝を促進する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン)と併用する際の維持療法は1日1回8~12mgとする。

 

てんかんの基礎的な知識を、各発作の動画等も含めて解説いただき、また新薬の知識も得ることができ非常に有意義な勉強会となりました。

情報更新日:2016年07月19日
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