新着情報


ファーマウェイ定例勉強会【平成28年9月】

今回の勉強会では、中外製薬株式会社ご担当の方に、骨粗鬆症についてご講演いただきました。

骨粗鬆症は骨のカルシウム量が少なくなり、骨がもろくなる病気である。骨は破骨細胞による骨吸収の一方で骨芽細胞による骨形成がなされ、リモデリングが絶えず続けられている。骨粗鬆症はこのバランスが崩れ、骨吸収>骨形成になることにより発症する。

骨粗鬆症治療薬は破骨細胞による骨吸収を抑制して骨の量・構造を維持する骨吸収抑制剤(ビスホスホネート、SERM、抗RANKL抗体)と骨芽細胞に作用して骨量を増加させる骨形成促進剤(PTH)、および両方の作用を有する骨代謝調整剤(活性型ビタミンD3)に分類される。

ボンビバ錠は月1回投与の経口ビスホスホネート製剤であり、他のビスホスホネート剤と同様に、破骨細胞のアポトーシスを誘発し破骨細胞の骨吸収を抑制する。
ボンビバ錠は、骨粗鬆症患者の腰椎骨密度変化率において、先行して発売されていたボンビバ静注に対する非劣勢が示されている。
用法用量は、通常成人にはイバンドロン酸として100mgを1ヶ月に1度、起床時に十分量の水とともに経口投与する。なお服用後少なくとも60分は横にならず、飲食およびほかの薬剤の経口摂取をさけること。となっている。
朝食前30分と60分で比較したところ、全ての部位で60分群の方が高い骨密度増加効果が確認されたため、60分間は飲食をさけることとなっている。
主な副作用は、下痢、背部痛、頭痛、関節痛、倦怠感であった。なお、重大な副作用として、上部消化管障害、アナフィラキシーショック、アナフィラキシー反応、顎骨壊死・顎骨骨髄炎、大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の否定形骨折が現れることがある。

エディロールは活性型ビタミンD3製剤であり、既存の活性型ビタミンD3製剤に比べて骨に対する作用を高めた薬剤とされる。アルファカルシドールを対照とした第3相臨床試験で、エディロール投与群がアルファカルシドール投与群に比べて、3年間の新規錐体骨折の発生頻度が統計学的に有意に低かった。エディロールは、破骨細胞の働きを抑えることによって骨吸収を抑制するとともに、腸管からのカルシウム吸収を促進する。重大な副作用として、高カルシウム血症、急性腎不全、尿路結石が報告されている。


高カルシウム血症に基づくと考えられる症状(倦怠感、イライラ感、嘔気、口渇感、食欲減退、意識レベルの低位下等)の発現に注意するとともに、定期的に血清カルシウム値を定期的に測定し、高カルシウム血症が発生した場合は直ちに休薬する。休薬後は血清カルシウム値が正常域まで回復したのちに1日1回0.5μgで投与を再開する。

骨粗鬆症の基礎から、各種治療薬およびそれぞれの特徴まで解説いただき、非常に有意義な勉強会となりました。

情報更新日:2016年10月11日
電話:06-4308-6566
メールでのお問い合わせ